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ダイエット時に限らず断食をすることによって本当に良い効果はあるのか?

ダイエットには食べないのが一番?

夏までにはダイエット成功させるぞ‼毎年思ってはうまくいかず挫折続きの方も多いのではないでしょうか。
体重を落とすには何はともあれ摂取カロリー<消費カロリーが大原則です。
『1日~2日の断食を断続的に繰り返せば痩せるよ~』という断食ダイエット。
そんなに簡単に行くものなのでしょうか?

断食は体に良くないのか?

宗教的な観点以外でも断食、もしくはそれに近い状態の飢餓状態へ体をもっていくことでダイエット効果を狙っている方も多々いらっしゃると思います。
この断食(極端な食事制限)を行う事によって体内の状態はどうなってしまうのでしょうか?
単純に体内のエネルギーが不足して余分な皮下脂肪がエネルギーとして使われるのでしょうか。

まず断食状態になると体内にはエネルギーが入ってこない状態になります。
その状態では腸内細菌のエネルギーも不足する事になります。
本来、ひとの体内には共生微生物として数多くの腸内細菌が存在しています。
エネルギー不足になると腸内細菌も生存できなくなり、腸内細菌の死骸がでたものが黒い便となって体外へと排出されます。
よく断食を実行すると体内の毒素が黒い便となって体外へ排出されるので体の為には断食は良い‼となど言われますが真っ赤なウソで黒い便は腸内細菌が死滅した証拠なのです。
そして腸内細菌が死滅して減少してくるとどうなるのでしょうか?
腸内細菌は私たち人間の体の中で短鎖脂肪酸とう物質を生成してくれています。
短鎖脂肪酸というのは酪酸、酢酸、プロピオン酸というものですがそれが私たちの体のエネルギー源にもなっています。
つまり私たちが食べたものが腸内細菌の餌になり、そして腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り、それが私たちのエネルギーにもなるのです。
また、短鎖脂肪酸という物質は私たちの体のエネルギーになるだけではなく人間の体にとって非常に重要な役割を果たしてくれます。
具体的にはGLP-1というホルモンがありますがこのGLP-1というホルモンはインスリンの働きを活性化してくれています。
つまりこのGLP-1というホルモンが出来ないとインスリンの働きが悪くなり、ご飯を食べるとすぐ血糖値が上がってしまったり場合によっては糖尿病になってしまったり、最悪の場合には糖尿病をも発症してしまうのです。
ですので断食により腸内細菌が出来ない⇒短鎖脂肪酸が出来ない状態になると私たちのからだの健康に悪影響を及ぼしてしまうということになります。

断食による効果は?

断食を始めてから体の調子が良くなったとかやる気が出るようになったといった状況になる場合があります。
この状況はケトーシスになった状況です。
ケトーシスとはケトン体をエネルギーにしている状況です。
通常であれば人の体は糖質や脂肪酸をエネルギーにしていますが断食を行っている状況では糖質がほとんど体内に入ってきませんのでケトン体をエネルギーへと変換して使用しています。
体がケトーシスの状態になるとケトン体が脳のエネルギーになります。
ケトン体が脳のエネルギーになると頭がスッキリした状態になり、あまり疲れないと感じる状態になります。
ですがそれは単に糖質を摂取していないだけでケトーシス状態へと変化するわけですので逆に言えば断食をしなくても糖質を制限するだけでもケトーシス状態へと変化させる事は出来ます。
断食により、何も摂取しない状態でケトーシスになるというのは言い換えれば栄養失調の状態ですので望ましい状態ではありません。
ですのでケトーシスを得る目的であれば最初から糖質を制限した食事をした方が安全に脳のエネルギーを確保することができるわけです。

このような結果から断食というのはプロポーション維持などの為に行うにはリスクが高くおススメではないことが分かります。
また断食によるデトックス効果も腸内細菌の死骸が体外へ排出されているだけであり、体内の毒素が排出されているわけではないためおススメではありません。

安易な考えや浅い知識で自己流の極端な食事制限は体調を崩したり、帰って太りやすい体質へと変化させる結果リバウンドのリスクも高まります。
適切な食事方法や運動で地道に頑張るのが一番でしょうか。

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